タケスエ歯科医院にまつわるお話や歯についての素朴な疑問などを綴った過去のコラムです。
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2007年11月のコラムです。
■歯ぐきがやせても頑張って!
……歯科衛生士:長谷川祥恵【2007.11.30】
ある程度年齢を重ねてくると、
「昔に比べて歯ぐきがやせてきたなあ」
「隙間が大きくなってきたなあ」
と思われる方、いらっしゃるのではないでしょうか。
もちろん、加齢によって自然にやせてくる場合もありますし、又はハミガキで歯ぐきもみがくような方は若い方でも歯ぐきがやせています。ご自分でも鏡を見て、隙間が大きくて見た目が気になったり、息が抜けるようでしゃべりにくくなったり、食べ物がつまってしょうがないとお困りの方もけっこういらっしゃると思います。
困ったことですけど、自然とやせてきてしまった方は歯間ブラシでしっかり清掃する必要がありますし、ハブラシで歯ぐきをゴシゴシ磨かないようにしてなるべく歯ぐきがやせていかないようにしたいところです。でも、やむを得ず、歯ぐきがやせていくことが必要なこともあるのです。
重度の歯周病(歯槽膿漏)の方は、たいてい、「歯がぐらついてきた」「歯ぐきが腫れている」「血が出てくる」という自覚症状を訴えて来院されます。
歯周病の程度を調べるには、私達、歯科衛生士がプローブという目盛りのついた棒状の器具を、患者さんの歯と歯ぐきの溝(歯周ポケット)の中に差し込み、深さを測ります。その深さが深いほど、歯を支える骨が溶けているということなのです。重度の歯周病の場合、これが6ミリ以上、8ミリ、10ミリ入る方もいるんですよ。それでもなんとか、「歯周病治療をお受けいただき、磨き方を改善してハミガキを頑張っていただければ、まだまだこの歯はもつでしょう」ということになりますと、私達、歯科衛生士の出番なのです。
そこで私達は予想できることがあるのですが、歯周ポケットがかなり深いということは、ぶよぶよに腫れた歯茎の歯周ポケットは、歯石などの汚染物質が8ミリ、10ミリの深さの中でひそんでいるわけです。この状態で、徹底した歯周病治療を行って、患者さんにもハミガキを頑張っていただければ、膿をもった悪い血は出ていき、歯ぐきがどんどんひきしまって健康な歯茎に近づいてきます。
すると、やせた骨の上で歯周ポケットが3ミリぐらいに改善することもあるのです。
ということは一方で、前に比べて歯ぐきがやせたように見える、ということにもなるわけなのです。
このようなことをあらかじめ患者さんにご説明させていただいていないと、患者さんは歯茎の腫れはひいたし、前よりぐらつかなくなってきたけど、なんだか隙間が大きくなってやだなあと思うでしょう。しかし、以前のままでいれば、腫れた歯ぐきの中で確実に骨が溶けていき、抜け落ちて大事な歯を失ってしまいます。歯周病が進んでしまった方においては、歯ぐきがやせて見た目が気になると思うのですが、その状態が、健康な歯ぐきの状態になって歯周病の進行を阻止することなのです。
私達の方でも、しっかり説明を欠かさずに、これ以上悪くならないことを願いつつ、ハミガキのご指導をさせて頂きます!
歯周病を進ませない為には、日々のハミガキもとても大切ですので頑張ってください!!
(写真上:治療前)
歯石がたまり歯ぐきが赤く腫れています。
(写真下:治療後)
歯ぐきがひきしまって健康な状態にもどりました。
■神の顎も壊れる
……副院長:武居純【2007.11.28】
みなさん、今アメリカで最も有名な日本人といえば、誰だかおわかりになりますか?
最近ではスポーツ界ではイチロー、松井、松坂などメジャーリーガーが、また音楽界ではまずPuffyの名前が挙がると思います。しかし!これら全て不正解です!!
正解はこの人、小林尊(こばやしたける)さんです。
「誰?そんな名前聞いたことない」という方、結構いらっしゃるんじゃないでしょうか。
彼の職業は「フードファイター」、つまり「大喰いのプロ」です。
日本では今やギャル曽根の知名度の方がよっぽど高いですが、彼のアメリカでの知名度は日本でのギャル曽根の比ではありません。
小さな体でも巨体のアメリカ人たちに勝ち続け、毎年ニューヨークで行われるホットドック早食い選手権では前人未到の6連覇という偉業を達成し、もう誰も寄せ付けないという意味で「The TSUNAMI」というニックネームまでついたニッポン人です。
今ではアメリカ国内でマスターカードのCMや、ビール会社のCoorsのCMにも出演し、彼のことを知らないアメリカ人はいないといっても過言ではないほどの有名人になりました。
そんな小林尊さんの話を何でこんなところでしているかといいますと、ニュースでもやっていたのでご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、彼、重症の顎関節症になってしまったんです。ついには1センチしか口が開かなくなってしまい、それでも今年のホットドッグ早食い大会に強行出場したものの、顎関節症がたたってあえなく負けてしまいました。翌日の地元の新聞には「神の顎 壊れる」という見出しがでたそうです。
まぁ彼の場合はあれだけ顎を酷使すれば壊れるのも無理ないと思いますが、普通の生活をしていても顎関節症で悩まれている方は意外と多いようです。
例えば有名人では、数年前に松浦亜弥さんが顎関節症でコンサートをキャンセルされたなんてニュースが流れましたね。あと有名なところではKinki Kidsの堂本光一さんとか、世界の北野たけし監督とか、私の世代だと森高千里さんあたりが知られています。
顎関節症とは、特に若い女性に多い病気で、「あごがカクカク鳴る、口が大きく開かない、あごが痛む」を三大症状とする顎特有の病気です。自然に治る軽症のものから、仕事はおろか日常生活さえままならない深刻な症状に苦しめられる重症の患者さんもいます。原因は、悪い噛み合わせや歯ぎしり、くいしばり、またストレスや生活習慣や体の姿勢などにもおよび、どれかひとつが原因というものではなく、いろんなものが複雑に絡み合って引き起こすといわれている、いわば現代病です。
ではこのような症状が出たら、どう対処すればよいのでしょうか。
大切なことは「忙しいから」と放っておかないことです。進行すると大変怖い病気です。初期段階であれば歯医者さんで噛みあわせを調整してもらえば治る場合もありますが、ある程度症状が進行してくると、顎関節症の専門医でないと対応できなくなってきます。
これらの症状に思い当たる方は、歯科や口腔外科でのお早めの受診をお勧めします。
■さわやかな息を吐きましょー♪
……歯科衛生士:久保田香奈【2007.11.24】
寒いです!! 最近、急に寒くなりましたね(>_<.)
こんな季節はお鍋でもしたいです☆ということで先日、早速キムチ鍋を食べました。
お腹いっぱいになってふぅー。
「あっ。口の中臭い!!」
もちろん原因はキムチです‥。自分の口の臭いって結構気になるものですよね。
みなさんはどうでしょうか??
口臭で人には言えず思い悩んでいる方は多いようなんです。
では、口臭の原因とは…
原因は大きく分けて3つあります。
1つ目は生理的な口臭です。
これは誰でも持っているにおいで、基本的には気になりません。
ところがお口の中を不潔にしておくと悪臭へと変わってしまうのです。
その原因はズバリ細菌です!!
歯垢の中に生息する「嫌気性菌」という菌が犯人なのです。この菌が発酵して悪臭を発生させます。「嫌気性菌」はその名の通り「空気を嫌う菌」です。歯垢の表面は空気に接していても、中までは酸素が浸透しないため、この中で嫌気性菌はどんどん繁殖してしまいます。つまり、その歯垢を取り除けば口臭は改善されるのです☆
歯垢を落とすのは毎日の歯磨きですよね。
しかし、ここで落とし穴が!!
口臭でお悩みのみなさん。歯ブラシと一緒に歯間ブラシやフロス(糸ようじ)をお使いですか?
実は口臭対策のためには歯ブラシでは届きにくい「歯と歯の間」の歯垢を取り除いてあげる必要があるんです。初めて歯間ブラシやフロスを使うと、使用した歯間ブラシやフロスが臭うことがよくあります。これは歯と歯の間の歯垢が長い間取りきれておらず、嫌気性菌が繁殖していた証拠です。 口臭改善にはまず正しい歯磨き。そして歯間ブラシやフロスの使用です!!これで歯垢をしっかり落とし、気になる口臭をなくしましょう☆
ところが歯垢を取り除いても臭うぞ!!という方。原因は他にも!?
原因2つ目は…病気によるものです。
糖尿病の方は甘酸っぱいにおいが。肝臓の病気の方はねずみ臭いにおいが。胃腸のはたらきが悪いとげっぷのようににおいが上がってきます。その他にも気管支炎、肺化膿症や鼻、咽頭などの病気からもにおうことがあります。
上記のどちらにも当てはまらない口臭が!!
原因の3つ目は…食べ物です。
においの強いにんにくやニラ、ネギ、らっきょなどを食べた後、口臭がひどくなることがあります。もちろんキムチもそのうちの1つ…。また、アルコールやタバコも同様です。これらは単に口の中に残ってにおうだけでなく、いったん胃で消化され、血液を介して吐き出されているのです。なので、お口の中をきれいにしても臭うことがあるのでお気を付けて。
さて、みなさんの口臭の原因はどれだったでしょう?
早速、その口臭の原因を取り除いてお口の中をスッキリさせましょー☆
■42年が経ちました
……院長:武居秀昭【2007.11.22】
本日11月22日は、タケスエ歯科医院の開業記念日です。早いもので、本日で開業42周年になりました。この地で歯科医療に携わらせていただいてもうこんなになるのかと感慨深い思いもいたします。
そんな記念日にちなんで、たまには医院の歴史の話でもさせてください。
今からさかのぼること42年前、山口県から上京してきた私が東京歯科大学を卒業して、その数年後に、ここ戸塚の今現在タケスエ歯科医院がある場所を、開業する土地に選びました。この場所は、大学時代の同級生だった鈴木祐司先生(戸塚区開業)に紹介していただいて選びました。
実は、私がここで開業する前にも、この土地で4人の歯科医師がここで開業したそうですが、どの先生も評判がよくなく長く持たずに医院が潰れてしまったという、縁起のよくない場所だったそうです。
そんな私が当時30歳の時に、1965年11月12日、この場所でタケスエ歯科医院を開業いたしました。当時は保険診療の歯科医院として開業したんですが、写真の中の私はまだ若いですねぇ(笑)。
右の写真は、開業当時のスタッフと、そして大家さんの安江さnご夫妻です。
最初はこの土地でのスタートは前途多難でした。
意気揚々と開業はしたものの、1週間たっても一人の患者さんも医院に訪れてはくれませんでした。 待てど暮らせど患者さんはいっこうに来る気配もなく・・・、そんな私を見かねた大家さんの奥様(安江さん)が、保険証を持って
「私の歯を見てください」
と医院の受付に入って来てくれました。
私はこの時のことをいまだに忘れません。
この奥様がタケスエ歯科医院の記念すべき第一号の患者さんでした。
その後、徐々に軌道に乗り始め、おかげさまで数年のうちに医院の評判は広まっていきました。3枚目の写真はかなり軌道に乗ってきたころの診療室の写真ですが、当時の診療台は立位(ドクターが立った状態で診療を行うこと)で、今とはだいぶ違う趣があります。
ただ、この頃から、私はすでに保険診療に限界を感じ始めていました。
保険診療のルールに束縛されて新しく勉強したことが患者さんにできない・・・自分が考えるベストの治療を患者さんに提供させていただくことができない・・・このようなジレンマに陥ったわけです。
そして結局、この直後に保険医をやめ、今のスタイルの完全自由診療に変えたわけです。
完全自由診療に変えてからも、今日ではや36、7年になります。今ではこのようにたくさんの患者さんに長年にわたりご通院いただいており、皆々様には心より感謝申し上げます。
タケスエ歯科医院はまだまだ進化いたします。今後ともよろしくお願いいたします。
■今年最後の大仕事?!
……歯科衛生士:水本裕紀江【2007.11.20】
先日、「保育士のための歯の保健指導法研修会」にインストラクターとして参加してきました。この研修会は年に3回あり、横浜市歯科医師会が昔から行っている伝統のある研修会です。横浜市の保育士さんに向けて歯に関する知識や虫歯予防に関する話や食育についてを講義しています。
またブラッシングも自身で体験していただく為に実習も組み込まれた一日がかりの充実した内容になっています。
一回の研修会で36人の保育士さんが参加しているのですが、年々男性の保育士さんも増えて来ました。
私は数年前からインストラクターとして参加しているのですが、昨年から「六歳臼歯(第一大臼歯)」の講義を担当しています。
昨年は初めての講義で先輩方の見よう見真似で内容を作りましたが、今年は前回の講義の内容を改善し、保育士さんに何かをつかんで帰ってもらいたいなという観点で考えました。この講義の内容を考えるのに一苦労かかるのですが、今回他のインストラクターのブラッシング指導の講義のブラッシングのデモを自ら進んで引き受けてしまいましたf^_^;
ブラッシングのデモとは、CCDカメラを使って歯ブラシの毛先が歯の表面にあたる様子を映し、実際磨いている様子を大きいスクリーンで見てもらうというもので、ブラッシング指導の講義の導入にあたるもので、保育士さんにブラッシングを理解してもらうためにとても重要なデモであります。
毎回、諸先輩方のデモを見ていてわかりやすいな〜と思って見ていました。自分も出来るだろうと引き受けましたが、これが難しい事難しい事(汗)わかりやすく見せる為に角度とか、カメラの距離など工夫しなければいけないのです。
かなり練習しました(^_^;)午後に行われる自分の講義にもいっぱいいっぱいでしたが、このデモでもかなり緊張しました。
デモも自分の講義も出来についてはわかりませんが…参加していたインストラクターの皆さんが研修会に慣れているベテランの方ばかりで、皆さんに助けられながら終える事ができました。
保育士さんの研修会の感想文を読んで何かをつかんでもらえたかな?と思います。やはり人に何かを教える伝えるというのは難しいですね。
また、一緒に参加したインストラクターの中に昔タケスエ歯科で働いていた先輩がいらっしゃり、このコラムの写真を撮って下さいました。
そんなこんなで、今年はこの研修会3回ある中の今年最後の回だったのでこれで終わりですが、私自身も今年最後の大仕事を一先ず終えて一段落といった感じです。とはいえ、医院の方の仕事は年末までやってますので引き続き頑張りたいと思います!o(^-^)o
写真@:口腔内CCDカメラで実際にデモンストレーションを行っている様子
写真A:午後の講義風景
写真B:タケスエ歯科の元衛生士の大先輩と一緒に
■最近見た夢の話
……歯科衛生士:木村愛子【2007.11.18】
私は、寝ている時にあまり夢を見ることがなく、見ていたとしても覚えていないことが多いです。
でも、最近見た夢で、はっきり覚えている夢がありました。
それは、前歯2本が抜ける夢です。
ものすごく恐かったです(T_T)
どのように抜けたかというと、歯ぎしりをしすぎて、だんだん前歯がグラグラになり、とうとう自然に前歯が抜け落ちてしまうというものでした。
・・・っていうことは、私は寝ている時に歯ぎしりをしているのか?!
いびきがとてもうるさいということは自覚していたのですが?歯ぎしり疑惑は全く気づきませんでした。
ちなみに夢占いで「歯が抜ける夢」について調べてみると、「散財を意味する」「自分に自信がない」「不幸が訪れる」など、いいことは何ひとつ書かれていませんでした。
それを知った直後は、さすがに落ち込みましたが、一晩寝れば忘れるというラッキーな性格のおかげで、今となっちゃ何も気にせず、毎日過ごすことができています。
あと、歯ぎしりしているということは、ストレスが溜まってきてるのかなぁ〜と思うので、そんな時は、おいしいものをお腹いっぱい食べるに限りますよね(*^∇^*)
というわけで、食べ放題計画を考え中です。
何を食べようか、今から楽しみだなぁ☆☆
■美しいものには・・・
……院長:武居秀昭【2007.11.16】
いまだにトリカブトというと、どうしてもあの「トリカブト殺人事件」を思い出してしまう方は多いのではないでしょうか?あれは確か今から約15年くらい前になりますか、トリカブト毒入りの「白いカプセル」を妻に飲ませ、三人の妻を次々と中毒死させたこの事件は、総額一億八千万円という高額な保険金でも話題になりました。
実際に毒が含まれるのはトリカブトの根の部分だそうで、アルカロイド系アコチニンを含み、耳かき一杯程度が致死量にあたるそうです。
実はこのトリカブト、日本ではかなり古い昔の書物からも記されています。日本では古くから矢に塗る毒のひとつとして使用されており、「古事記」や「日本書紀」には、神武天皇の兄五瀬命(イツセノミコト)や日本武尊(ヤマトタケルノミコト)がこの毒にやられたと記されています。
このように、トリカブトといえば「毒」ばかりが有名になってしまいましたが、写真をご覧ください。花の美しさもなかなかのものです。うちではとくお茶花としてこのトリカブトをよく使っています。珍しさもありますし、やはりこの美しさがこの季節のお茶席に際立ちますね。
トリカブトを代表とするキンポウゲ科の花には独特の形をしたものが多いですが、トリカブトも近寄ってよく見ると、非常にユニークな形をしています。兜状のガクの内側に小鳥に似た形の花弁があり、それで鳥の兜→トリカブトの花名になったといいます。
最後にご紹介しますが、ちなみにこのトリカブトの花言葉は「復讐」だそうです。
やはり花も女性も、美しいものには何とやら・・・ですね。
■極細毛じゃ落ちません
……歯科衛生士:長谷川祥恵【2007.11.14】
新しい患者さんに初めてブラッシング指導をさせて頂くとき、私達は「家で普段使っているハブラシを持ってきてください」と伝えます。持ってきてもらって実際に普段の磨く様子を拝見しながら、なぜ悪くなったのか、なぜ磨けていなかったのかを考えます。
そうして普段お使いのハブラシを見ると、最近は毛先が極細のブラシを持って来られる方が多いです。「コマーシャルでよく落ちると宣伝しているから」「たまたまドラッグストアでたくさん売っていたから」「家族が買ってきたから」「歯茎が痛いから」などの理由で使っているみたいですが、それで実際に虫歯や歯周病の原因、プラークがよく落ちているか・・・というと、疑問です。
コマーシャルでは極細毛が歯周ポケットに入り込んで、汚れがさーっと落ちていくCGの上手い映像が印象的ですが、あんなふうにはいきません。でも私達視聴者は、ハブラシに限らず他の商品でも、コマーシャルを見て良さそう!と思ってつい買ってしまいますよね。そして売れれば、他のメーカーも似たような商品を作りますから、なぜか極細毛がお店で蔓延しています。
そもそも、歯面にこびりついたプラークを落とすには、毛先があたってその弾力でかき落とします。これが極細毛だと毛先が細すぎてコシがなく、プラークがかき落とせません。そしてその細い針のような毛が歯茎に刺さっていき、歯茎に細かい傷をたくさんつけていきます。肝心のプラークが落とせないので、歯茎は腫れてきて、その腫れた歯茎を針のような極細毛で傷つけて、磨けば磨くほど歯茎が痛くなってくるのです。磨けないから、さらにプラークはたまり、歯周病は悪化する・・・という悪循環になってしまいます。極細毛は歯茎に優しそうなハブラシに見えて、実は全然優しくないんです(笑)。
実際に私も極細毛を使ってみたんですが、まず毛先がワサワサ動いて歯にあたっている感じがしません。すっきり感もありません。そして歯のきわを狙おうとすると歯茎に刺さっていき、あ〜これ以上磨くと歯茎が傷つく〜と思って止めてしまいました。あてた歯を赤染めしてみたら、ばっちり染まって残っているところがあったので、再度極細毛でチャレンジ!狙っているのですがあたらない・・・毛がそれる・・・歯茎にあたりそう・・・っと、イライラしてきたので、普段のハブラシに戻しました。毛先でシャカシャカ、すっきり落ちて、歯はツルツル、やっぱり極細毛は落ちないなあ〜と実感したのです。
実際に、ハブラシをかえてもらって正しい磨き方をさせていただいた方で、歯茎の腫れはひいて傷もなくなっていき、磨いても痛くなくなりましたと言ってくださった患者さんがけっこういらっしゃいます。こうしてせっかく磨き方を身に付けても、使う歯ブラシによって違うのです。思い当たる方は、ハブラシの選び方を考えてみてはいかがですか?!それでも磨いて痛いという方は、ぜひご相談ください。
■「インプラントはトラブル多いって本当?!」
……副院長:武居純【2007.11.11】
私が一昨年のJPCG(日本臨床歯周療法集談会)という学会で発表させていただいた内容が、一冊の本になってようやく出来上がりましたので、ここでみなさんにもご紹介させていただきます。
今年のJCPG学会は秋葉原で行われましたが(10月17日コラム参照)、その前の年は日本青年館で行われ、その時に私も発表させていただきました。
このときに私が発表した題目は
「インプラント治療の導入に際して構築した当院の治療システム」
というものでした。
歯を失ったあとの治療法の第一選択としてインプラントが挙げられるようになったほど、インプラント治療は世の中に広く普及してきました。
しかしそれと同時に、全国的な規模で申しますと、インプラント治療でトラブルが発生するケースも少なくないのも残念ながら事実です。
私もよく患者さんから
「インプラントって失敗が多いって聞くけど本当?」
というご質問をいただきます。
インプラント治療は「手術」を伴うものですので、普通の歯の治療に比べると少なからずリスクが生じます。
ですからそのぶんこの治療法は、特殊な技術と高度な知識を身につけた歯科医師が、綿密な診査と計画のもとに行ってはじめて成立する治療法ともいえるのです。
しかしながら、残念ですが今の日本の歯科界の状況では、十分な訓練を受けずに安易にインプラント治療を導入する先生の実に多いこと・・・。
これではトラブルが出るのも無理はありません。
逆に言いますと、特殊な技術と高度な知識を身につけた歯科医師が、綿密な診査と計画のもとに行いさえ刷れば、インプラントでトラブルが起こることはまず有り得ません。100%近い成功率は保てるのです。
私は当院にインプラント治療を導入するにあたって、実に10数年の準備期間を費やしてきました。
1994年から始まったボストン大学留学時代からインプラントの基礎を学び、そこで厳しい訓練を受け、帰国してからもインプラント専門の医院に勤務しながら、数々の講習やセミナーを受講し実践を踏んでまいりました。
それらの経験をふまえ、当院では、インプラント治療によって生じるリスクを最小限にするために、私たち歯科医師が出来うること全てを効率よく遂行していくための独自のシステムを構築し、それを一昨年のJCPG学会でお話したのです。その時に発表した約20名近い先生の論文が一冊の本にまとまったのが、右の写真です。
しかも!嬉しいことに、この本の表紙には私が発表のときに使用した写真が採用されました!これはとても名誉なことで嬉しい限りです。これは患者さんの顎の写真ですが、Simplant(シンプラント)と呼ばれている画像診断法の画像です。インプラント治療を行う前にCT撮影をした画像を、コンピュータで処理して3Dの立体画像に変換し、そこでインプラント手術のシュミレーションを行うというシステムで、当院ではインプラントをご希望の患者さんに必ず行う診断のひとつであります。
インプラント治療をご希望のみなさん、歯医者さん選びはくれぐれも慎重に・・・。
■歯を削る手助けはやめて!!
……歯科衛生士:久保田香奈【2007.11.9】
最近、歯がしみるとお悩みの方はいませんか??
「歯がしみる」となると原因は虫歯か!?知覚過敏か!?と思われるかもしれませんが、実は他にも原因があるんです。
あなたのお口の中に歯ぐきが下がっていたり、歯の根元が削れてくぼんでいたりする所はありませんか??
自分のお口の中を観察してみましょう。
もしそんなところがあったらそれがしみる原因かも(>_<)
この原因として考えられるのは…
まず歯みがき剤の使い過ぎ!!
歯みがき剤には研磨剤というものが配合されていて、それで歯の汚れなどをとっているのですが、実際には歯にヤスリをかけているようなもので、毎日毎日少しずつ歯の表面も削ってしまっているのです。
なので、当院では歯みがき剤のご使用はおすすめしていません。
次に原因として考えられるのは歯ブラシをする際に力を入れ過ぎ!!
力を入れてゴシゴシ磨くとしつこい汚れも落ちそうな気がしますが残念ながら間違いです(+_+)
磨く力が強いと、歯ぐきが傷ついて下がってしまい、今まで歯ぐきに埋もれていた根の部分が露出してきます。
根の表面というのは、歯の頭の表面を覆っているエナメル質ほど固くないので、研磨剤によってやわらかい根の部分が先に削れてしまい、そのくぼんだ部分は歯の神経に近くなるので、結果的にしみてくるのです。
ゴシゴシ磨かなくても、歯みがき剤を使わなくてもプラークはしっかり落とせます☆
もし、どちらかに当てはまる方は今日からブラッシングの力を弱め、歯みがき剤の量を減らす、もしくは短期間でも良いので使用するのを止めてみて下さい!!
しみるのが徐々に改善されていくはずです(^□^)/
それでも改善されない方は他に原因があるのかもしれないので、一度歯医者に相談してみしょう。
それでは、みなさん!!特に歯がしみるあなた!!今日から歯に優しい歯みがきをしていきましょう♪♪
■絶景の紅葉名所へ
……院長:武居秀昭【2007.11.7】
先日の文化の日の連休を使って、家内と二人で裏磐梯高原と五色沼へ紅葉を見に行ってきました。本当は夫婦でのんびり何泊かしたかったのですが、うちには15歳になる老犬(シーズー・♀)がいてあまり長いこと家を空けられないので、わずか1泊2日の小旅行になりましたが、それでも実に見事な紅葉を堪能してまいりました。
私たちが今回旅行した裏磐梯高原や五色沼という地域は、日本に28ヶ所ある国立公園のうちのひとつである「磐梯朝日国立公園」にあります。この国立公園はとても大きく、山形、福島、新潟の3県にまたがっており、四季折々の繊細で優美な自然がとても見事なところです。
そんな国立公園への紅葉狩りツアーですが、出発当日は晴天に恵まれて東京駅をのんびり12時ごろに出て、福島の横向温泉のホテル「プレミエール箕輪」にはすでに3時には到着していました。ここは紅に輝く吾妻連峰と安達太良山に包まれた高級リゾートホテルで、ホテルの部屋からは目の前にスキー場が見え、冬は全く違った景色を見せるところです。
夕方はのんびりホテルの周辺の紅葉林をゆっくり散策しました。散策中の道すがら、人工雪を作る機械がいたるところに置いてあるのを見ました。おそらく最近は地球温暖化の影響で、真冬でも雪が少ないんでしょう、スキー場は年々雪不足で大変そうです。
さて、翌日はホテルを出発して、吾妻小富士と浄土平を見て、いよいよ楽しみにしていたメインの五色沼へ行きました。
五色沼とは、明治21年の磐梯山の大噴火で出来た無数の湖沼のうち、磐梯山の北側山麓の桧原湖、小野川湖、秋元湖にはさまれて点在する大小40あまりの湖沼群を総称していいます。コバルト色、青色、銅色などの水をたたえた沼は神秘的で四季を通して美しい風景に満ちています。
沼がそれぞれに違う色を持っているのは 磐梯山噴出の時に噴出された鉱物質の溶け方や 陽光があたった時の屈折率の違い、 または水中植物の影響などによると言われています。 又、見る角度や、時間、季節、天候によっても 水の色が微妙に違って見えるそうです。
そんな神秘的な五色沼も見事でしたが、何と言っても紅葉が素晴らしかった!
このモミジの見事な赤をご覧ください。モデルがイマひとつなのが玉にきずですが(笑)、そんなことも吹き飛んでしまうほどの、言葉では形容しがたいほどの素晴らしい紅葉でした。
ここでは、五色沼の自然探勝路添いの10数ヶ所の沼をめぐる約3キロのコースをのんびり散策しました。
道中では「あけび」がたくさん実っていました。熟してパカっと口を開けたように割れているあけびを眺めながら、秋らしい風情を楽しんでまいりました。
わずが1泊2日の小旅行でしたが、2日間とも晴天に恵まれ、充実した時間を過ごしてまいりました。
■それに比べると・・・
……副院長:武居純【2007.11.7】
そんな五色沼の見事な紅葉と比べるとかなり見劣りしますが(笑)、当院の「プチ紅葉」をひとつ・・・。
医院の2階からおろしてあるツタが、いい感じに紅葉していましたので写真を撮ってきました。私たちはこのツタの紅葉を毎年楽しみにしているんですがが、見どころはほんの数日であっという間に散ってしまうのが難点です。この写真は数日前に撮ったものですが、その時がピークだったようで、今朝ツタを見てみるとすでに3分の1くらい葉が落ちてしまっていました。
このツタは今から20年近く前に、父(院長)が故郷の山口県の実家の近所にある喫茶店から譲り受けたものだそうです。そのレンガ作り喫茶店の2階のテラスからまるでナイアガラの滝のように青々と生い茂っていたナツヅタに魅了されてしまい、喫茶店のご主人にお願いして、そのツタを一枝譲り受けてきたそうです。
その一枝を挿し木にして少しずつ増やしていきながらここまで大切に育ててきました。
もうあとは葉が落ちてしまって冬には何もなくなりますが、毎年春から夏にかけて見事な青々したツタが生い茂ります。下の写真は今年の夏に撮ったものですが、当院のトレードマークのようになってきるこのナツヅタ、来年もまたお楽しみに☆
(写真上)数日前に撮影した写真
(写真下)今年の夏に撮影した写真
■歯の命・・・短いですか?!長いですか?!
……歯科衛生士:水本裕紀江【2007.11.5】
みなさん、突然ですが、人間の歯の寿命って何年ぐらいかご存知ですか?
最近のデータによると、奥歯(大臼歯)の平均寿命は約50〜56年だそうです。
昔の人の寿命は50〜60だった時代は歯の寿命がこのくらいでも別に問題視されなかったと思います。
しかし近年、人の平均寿命は80〜90年という時代に変わってきています!
じゃあ、それと同時に歯の寿命も延びてるの?
答えはNOです!
むしろ歯の本数自体は減ってきているんです。
例えば…昔は親知らずは4本生えるのが普通でしたが、最近の子供は親知らずがない子たちの方が多いそうです。で、親知らず自体現在では退化傾向にある歯で、いずれ絶滅するらしいです。
また、もともと最初から1〜2本永久歯がなく代わりに乳歯が残ったままなんて場合も最近の若い子では見かけます。
知っていますか?…人間は1回しか歯が生え変わりませんが、サメは何度でも生え変わるんです。右の一番下の写真をご覧ください。サメの歯は何列も並んでいて、いま使われている歯列のすぐ後ろには新しい歯列が用意されています。獲物を襲ったりして1本でも歯が欠けると、新しい歯列が古い歯列を押し出して、歯列ごと新しいものと交換されるそうで何回も歯が生え変わるそうです。
人間は小学生の時期に乳歯から永久歯へたった1回生え変わるだけですよね。しかも人間の寿命は延びてるのに歯の寿命は延びてないし、もともとの歯の本数から数が減ってきているときたら、ますます歯を大事にしなきゃいけないですね。
最近はかなりケアの事に意識している方は多くなったと思います。しかしそれは大人になってからのこと…。乳歯が永久歯に変わる子供の時から意識が高いといいですね。
そんな意識がもっともっと浸透すればいいなと思います。
今、気付いても遅くはありません!
1回しか生え変わらない歯を大事にしていってくださいね(^_-)-☆
■痛くなったら・・・じゃ、遅いんです(>_<)
……歯科衛生士:木村愛子【2007.11.2】
歯の痛みって嫌ですよね。
歯医者さんが嫌われるのも無理ありません。
でも、一言で「歯が痛い」と言っても、歯の痛みの種類って実はいろいろあるんです。
冷たいもので痛い 冷水痛
あったかいもので痛い 温水痛
何もしなくても痛い 自発痛
ズッキンズッキンと痛い 拍動性疼痛
噛むと痛い 咬合時痛
キーンと痛い 鋭痛
ズーンと重く痛い 鈍痛
例えば、冷たいものを口に含んだときだけちょっと痛む場合(冷水痛)は虫歯が疑われますが、まだそれほど進行していないと推測されます。しかし、冷たいものだけでなく熱いものを口に含んだときにも痛む場合(温水痛)、虫歯がかなり深く、歯髄の近くまで進んでいることがうかがえます。すると今度は何もしなくても痛んできたり(自発痛)、ついには歯髄にまで達して炎症が起きると、ズッキンズッキンと脈打ったような痛みがやってきたりします(拍動性疼痛)。ここまで来ると緊急に歯髄を除去する処置をお受けいただかなければいけなくなってきます。
ただ、この痛みを越えると歯髄は完全に死んでしてしまい、いつの間にか痛みはなくなります。
(中には痛みを感じないままに歯髄が死んでしまう場合もありますが)
痛みがなくなると「治った!」と勘違いして、そのまま放っておかれる方が多いですが、これはもっと危険です!やがて歯の根の部分が感染を起こし、化膿し始めます。すると今度は噛むと痛く感じます(咬合時痛)。その歯に力が加わると、根の先端がひびいて痛みを感じるのです。そこまで来ると神経の治療を地道に行うか、最悪の場合、歯を抜かなければいけなくなることだってあるのです。
ちなみに私は、過去に冷水痛と温水痛の経験あり、でも痛んでからしばらく放っておくというようなことはしなかったおかげで、歯髄を取るところまで虫歯が進行しないで済んでいます。
また、痛みの種類のもうひとつの分類として「鋭痛」と「鈍痛」というのがあります。
一般的にいうと、歯が原因で起こる歯痛は「鋭痛」が多く、歯ぐきに原因がある場合の歯痛は「鈍痛」が多いと言われています。
鋭痛とは、刃物で突き刺されるような感じの痛みで、歯に特徴的に見られます。歯痛が、人間が耐え難い痛みの代表のひとつとされているのは、この鋭痛のことを言います。
一方で、鈍痛とは、なんとなく重い痛みで、我慢出来ないことはないけど、非常に気を滅入らせる、うっとおしいタイプの痛みと考えて良いと思います。
このように、それぞれの痛みはそれぞれの病気を見分ける特徴になっています。
ですから、患者さんはどのようにお痛みになるのかということを出来るだけ明確に私たちにお伝えいただくことが大事なのです。
でもやっぱり、治療は早めに行うほうが良いので、せめて冷水痛を感じるあたりでお越しください。
それから、中には痛みがないのに意外と虫歯が進行していることもあるので、定期的に検診に行き、レントゲンと併せて虫歯のチェックをすることも大事です。
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